ベンチャー・カフェ「これからの『エンジニアリング』の話をしよう」に行ってきました 1

「勉強会は、ブログにまとめをアップするまでが勉強会です」ということで、アップします。ベンチャー・カフェ「これからの「エンジニアリング」の話をしよう」に参加してきました。

イベントの概要

テーマは「SIerでのキャリアパスを考える ~ここにいても大丈夫?SIerのメリット・デメリット~」でした。SIer勤めの自分としては非常に気になるテーマです。 会場は、外苑前のオラクル青山センター。設備が整っている、とても立派な会場でした。会場を提供いただいているオラクル様に感謝です。 イベントの前半は、アルファブロガー GoTheDistance(湯本堅隆)氏、ジンガジャパン株式会社 山岡広幸氏、そしてメインスピーカー ひがやすを氏によるスピーチとパネルディスカッション。そして後半は、ワールド・カフェ形式で参加者同士のディスカッションという構成でした。 まずは、スピーカー3名によるスピーチを自分なりにまとめてみたいと思います。最初のスピーチは、GoTheDistance(湯本堅隆)氏による「これだけは知っておきたいSI 業界のよもやま話」。

SIerの業界構造

  • SIerの業界は、プレーヤー企業が、規模によって分かれている。ビッグ5、中堅、中小・零細という感じ。
  • Sierの業界は、上流と下流が分断されている。ビッグ5が上流を担当して、下流を中堅、中小・零細が担当するなど。
  • 上流と下流の分断が問題を生む

補足:SIer業界での一般的なシステム開発は、お客様がやりたいことを明確にする「要件定義」、要件定義をもとに見た目上の設計を行う「基本設計」、基本設計をもとにシステム内部を設計する「詳細設計」、そして実際にプログラムを作る「開発」、プログラムが正しく動くことを確認する「テスト」というように進みます。このプロセスのはじめの方を上流、あとの方を下流と言います。一般的には、要件定義、基本設計あたりが上流、それ以降詳細設計、開発、テストが下流にあたります。

上流と下流が分断することによる弊害

  • 上流を担当する人間はものを作らない、作れない。結果、自分自身でITによる解決策を生み出すことができない。
  • 下流に求められるのはとりあえず設計どおり動くことのみ。結果、下流を担当する人間は、高度な実装を行う意欲がわかない。
  • 上流のしわよせが下流にいく。
  • 一連の工程に複数の企業が関わっているため、問題が発生した場合にどこに原因や責任があるのかわからない。要件にしろ、設計にしろ何が正しいのかわからなくなる→その結果、デスマーチが発生する。

黒船の襲来 クラウドの潮流

  • 黒船=クラウド(Saas, Paas, Iaas)
  • クラウドを活用したサービスでは、時間もコストもかけずにシステムを提供可能である。この事態にSIerはどう対処する?? SIerやばい。

このクラウドの話については、クラウドサービスによって明らかにコストが下がるのはインフラ周りの構築・運用の話であって、システムの初期開発は別に考えた方が良いのではとの指摘が入りました。また、ひがやすを氏からは、「SIerのインフラ担当はかなりの技術とノウハウを持っている。しかし、クラウドの普及によって、そういったノウハウを求められることがなくなってきたんじゃないか」との指摘がありました。あとは、「クラウド」という言葉は意味が曖昧すぎるので、きっちり定義した上で使わないと話がよくわからなくなっちゃいますよね、との指摘も。

まとめ

GoTheDistance(湯本堅隆)氏のスピーチで、SIer業界のおおよその位置付けを再確認した感じでした。とくに「上流と下流が分断することによる弊害」の部分については、ワールド・カフェで他の参加者の方々と話した中でも、それぞれの立場で感じている不安、不満として共通の認識であったと思います。 スピーチ中のスライド資料は、もっといろいろなことが書いてありました。資料を落とせるようにする、とのことでしたがどういう手段になるんだろう。 今回の記事は、ここまで。山岡広幸氏、ひがやすを氏のスピーチ、そしてワールド・カフェでの議論、自分自身の気付きなど、順次アップしていきたいと思います。