Bill Laboris, What is the Cloud?を読みました

Bill Laboris, What is the Cloud?を読みました

Bill Labors: “What is the Cloud”を読みました。2019 年 2 月、O’Reilly Media, Inc から出版されたレポートです。2019 年現在広く普及し、これからさらに拡大していくであろうクラウドコンピューティングの概要が紹介されています。

出版時期が比較的新しく、短くて読みやすそうだったので手をつけてみました。

ざっと要約します。


現在に至るコンピューティングの歴史を以下のようにまとめています。

  • メインフレームの時代(1960 年代)
  • ミニコンピュータの時代(1970 年代)
  • パーソナルコンピュータ、高度に分散されたコンピューティングの時代(1980 年代)
  • クライアントサーバの時代(1990 年代)
  • ユビキタスネットワーク、インターネットの時代(2000 年代初頭)

そして現在、2019 年はクラウドコンピューティングの時代です。クラウドとは要求に応じて即時にコンピューティングを提供するサービスであると定義されています。

クラウドの種類は、大きく分けてパブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドの3つがあります。パブリッククラウド、プライベートクラウドそれぞれに利点と懸念事項がありますが、実際には両方のクラウドを組み合わせて利用するハイブリッドクラウドが主流になっています。

クラウドが提供する代表的なサービスは、IaaS: Infrastructure as a Service、PaaS: Platform as a Service、SaaS: Software as a Service の3つに分類されます。

クラウドを利用するメリットが3つ挙げられています。1つ目は柔軟性と機敏性です。変化するビジネス環境に素早く対応することができます。2つ目はコストです。クラウドに移行すること、そしてクラウドの利便性を活用することにより大きなコスト削減を実現できます。3つ目は、インフラの保守から解放された IT スタッフがより戦略的な仕事に取り組めることです。それが結果的に競合他社に対するアドバンテージとなり、利益の増加につながります。


以上、要約終わり。

まとめでは、向こう5年間クラウドコンピューティングは成長を続け、今後3年のうちに企業の IT 投資のうち3ドルに1ドルはクラウドに支払われるだろうと予測しています。

本日(2019 年 12 月 26 日)付の日本経済新聞の朝刊には、AWS のアンディ・ジャシー CEO が「クラウドの成長余地は大きい」と述べている記事がありました。企業の IT 投資に占めるクラウドの割合はまだ3%に過ぎないとのこと。

日頃から IT 技術の話題を追っているとクラウドの利用はもはや常識と思っていしまいますが、一般的なビジネスへの普及という面ではこれからが本番なのかもしれないという気持ちになりました。