O'Reilly.comのレポート、"5 Key Areas for Tech Leaders to Watch in 2020"を読みました。著者はRoger MagoulasとSteve Swoyer、出版は2020年4月です。
O'Reilly Online Learningプラットフォーム上の検索履歴と利用動向を元にテックリードが興味を持っているトレンド、トピックを探るレポートでした。レポートのタイトルになっている5つのキーエリアは以下でした。
- Pythonがずば抜けている
- アーキテクチャ、インフラストラクチャ、オペレーション領域は変化が激しい
- 機械学習とAIは伸びているけど少し落ち着いてきた
- クラウドは相変わらず強い、マイグレーションへの興味が持続している
- セキュリティは急増している
2番目のエリアの話でO'Reillyが定義するクラウドネイティブの捉え方が興味深いと思いました。曰く、クラウドネイティブとは「クラウドのような伸縮性と弾力性 (cloud-like elasticity and resiliency) をあらゆる環境で実現することを目的として、新しいデザインパターンや既存の技術を利用するソフトウェアとアーキテクチャに関する新しい考え方である」とのこと。新しいデザインパターンというのはマイクロサービスのことで、既存の技術はサービスのオーケストレーションのことを指します。
クラウドネイティブというのはクラウドをより上手に利用するための技術群である、というイメージを私はなんとなく持っていました。そうではなくて、それはクラウド、オンプレミスを問わずにより広く適用される技術だと捉えているということですね。
もう一つ興味深いと思ったのは、DevOpsへの興味が下がっている一方でInfurastructure & Opsへの興味が上がっているという話でした。おそらくDevOpsで議論された諸々が廃れたと言うことではないと思うのですよね。環境の変化に合わせて技術者の役割が再定義されて、キーワードが移り変わっているのではないかと思いました。